スポットライトに惑溺

無類のアイドル好き

7万人のペンライトの海

 Hey!Say!JUMPはドームクラスのコンサート演出が下手だ。

もともとコンサート作りが上手なグループではないと思う。けれど場数を踏み経験を重ねた分だけ成長し、遂に「全国へJUMPツアー2013」でヲタクから絶賛されるアリーナクラスのコンサートを作り上げた。このグループにコンサート作りの天才はいない、コンサート作りの努力家がいるだけだ。

ただ、ドームクラスのコンサートはアリーナクラスのコンサートと比べて圧倒的に場数を踏んでいない。天才のいない勘の冴えない努力家たちは少ない経験から作り上げるしかない。そりゃあ迷走しますわ、アリーナクラスで絶賛されたスタイリッシュなコンサートに突然ファンシーな乗り物が現れてぶち壊しますわ…もしかしてドームクラスが上手く使えるようになるまでにまた何年もかかるのでは?

そんな想いを抱えて一年。再び届いたドームクラスのコンサート開催のお知らせ。前回よりドームを上手く活用したコンサートでありますように…祈るような気持ちで入ったコンサート「Live with me  in TOKYO DOME」。結論からいうと最高だった。また何年も待つことなく、一年でこのクオリティのコンサートに出会えた。

でも努力家だけでどうやってこのレベルに到達した??

答えは後日雑誌のインタビュー記事で明らかになった…国民的アイドル嵐のコンサートリーダーである松本潤がアドバイスをしてくれたのだ。外部の天才から助言をもらい学びインプットしたことを努力家達がアウトプットしたコンサート。言われてみればムービングステージとか嵐イズムを感じられる瞬間があったなぁ なんて全部終わってから気付く。

 

2011年9月4日 国立競技場 ARASHI LIVE TOUR  Beautiful World

台風の影響で2日に行われる予定だったコンサートが4日に振り替えられたために行くことができなくなった友人の代理で入ることになったコンサート。入るからには十二分に楽しみたい一心で、家にあった嵐のCD・DVD・TV番組を片っ端から聴いて見て予習に励み、前日の夜は楽しみで眠れなかった。公演が終わってから得たものは「楽しかった」ではなく、予想だにしなかった感情だったのだけれど。

(以下、当時のブログから引用)

 1日の夜中に突然友人から電話で誘われたので、今をときめく国民的アイドル・嵐のコンサートにお邪魔してきました!!

 

予想以上の国立競技場の広さ・スケールの違いに何が何だか…と勝手に混乱している中、無事開演。あいにく遠いお席だったので枝豆サイズ程度にしか見えませんでしたが、国民的アイドルと同じ空間にいるという事実だけで人ってここまでテンションがあがるのかと。

 

(中略)

 

松本くん

「7万人幸せにしてやるよ」などの発言で会場を盛り上げる一方で、「雨大丈夫だった?」や「日付が延期されちゃってごめんね」など何回もお客さんを気遣う姿勢にプロを感じました。とにかくソロ曲の色気が筆舌に尽くしがたい、もうDVD出たら見て!!

 

二宮くん

ソロ曲中ではしっとりとした雰囲気に会場全体が包み込まれ、自然でありながら一気に空気感を変えることって出来るんですね。またTVでよく見るテンポの良いツッコミをMCで見る事ができ、録画のTVでも生のコンサートでも安定したトークを繰り広げられる所には脱帽です。

 

相葉くん

お客さんを煽る時にジャンプをしたり、MCでは滑ったりで、いつもTVで見る相葉ちゃん。こんな大きな会場の真ん中と客席で立場も距離も遠く離れているはずなのにそれを感じさせない親近感。

 

櫻井くん

なんと言ってもラップが生で聴けて嬉しかった。MCではお客さんが置いてきぼりにならないように、身内ネタに対してさりげなく説明を加えている所が流石でした。お客さんの目線を忘れず、スムーズに説明を会話の中に織り込む技術の高さは本当に凄かった。

 

大野くん

ソロ曲は歌もダンスも圧巻、ガシガシ踊った後なのに音を外さない 声は伸びる。これは知念くんも目をキラキラさせて憧れるよね。何よりも、大野くんはお客さんの団扇を見てファンサービスに勤しむ姿が印象的で、私が見た限りでは5人の中で一番ファンサをしていました。こんな大きな会場でも1人1人のファンと向かい合う事を忘れない姿勢は素敵でした。

 

(中略)

 

最後のダブルアンコールでは「5×10」でした。

こんな大きな会場でも嵐の1人1人のファンを思う気持ちが伝わってきて、嵐担でもなんでもない自分まで胸が熱くなり感動しました。

 嵐のコンサートを通して、いつかJUMPが今より大きくなった時、嵐のようにファンを忘れない素敵なアイドルになっていて欲しいと強く思いました。

「Thank you」という嵐の「5×10」にも負けない素敵な曲をファンのために作ってくれたJUMPならなれる。私は、そう信じています。

 

改めてJUMPについて考える機会と幸せな時間を与えてくれた嵐。

本当にありがとうございました。

 

 

コンサートの天才はいないけれど、一生懸命考えてコンサートを作ろうとしてくれている努力家達のグループ。構成演出は嵐の足元にも及ばないかもしれないけれど、数年前の自分が願ったようにファン想いなところはきっと負けていない。

経験が乏しい中で一生懸命ファンを想って考えてくれているからこそ迷走もするけれど、いつかきっと外部の天才の力を借りなくても素敵なドームクラスのコンサートを作り出してくれるはず。

そうしたら、あの場所に、国立競技場の舞台にきっと立とうね。

 

 

7万人のペンライト海

ステージ上から見せてあげたいんだ