スポットライトに惑溺

無類のアイドル好き

新世界

2012年3月18日 ジャニーズJr.選抜野球大会。なんとなく気分で申し込み行くことになったこのイベント。席に着いて始まるまでの空き時間、いつものようにぼんやりと客席を見渡していると、ピッチャーマウンドから最もよく見えるホームベースの後ろの一番良いお席に『岩橋』という団扇があがっていることに気づきました。見覚えのない名前団扇に疑問を抱き一緒に入っていたJr.担の友人に確認すると「ピッチャーができるJr.の子。この前のSUMMARYで野球やってたよ」と一言。記憶にあるような無いような?

悶々としている内に野球大会が開幕。グラウンドに目を走らせて自担がJ-Whiteであることを確認。これはJ-Redの時に退屈するパターンか…と思っていたら「J-Redピッチャー岩橋玄樹」とアナウンス。見る人もいないし団扇の子のお顔でも確認しようか…と思ってモニターをみて唖然。

え、こんなかわいくてカッコいい子がいたなんて!!

 

野球大会後から岩橋くんの存在を気にかけていると「あれ、レディダイのバックにいる」「あれ、少クラで名前出た」「あれ、0番だ」「あれ、ジャニーズJr.の真実でフューチャーされてる」「あれ、しーすりーなんて名前付いてる」「あれ、JWで大喜利のお手伝いしてる」等々…驚異の快進撃であれよあれよという間に前へ。当時は岩橋くんの出世の速度が異常すぎてついていけず、まだ横目で追いかけている状態でした。

 

そんな横目で追いかけていた岩橋くんを真正面から見ることになったのが、2012年12月16日のJr.魂。今勢いのあるバカレアの一員である慎太郎くんを見ようかなぁと思って入ったものの残念ながら慎太郎くんの立ち位置は逆サイド。見ずらい。いや、もはや見えない。もういいや、近くにカワイイ子いないかなと思い双眼鏡を外した時、目の前に立っていたのは岩橋くんでした。まさかの岩橋くん立ち位置席!?と気づいてからは岩橋くんロックオン。そして終演後には見事に岩橋くんに堕ちていました。

 

ここからはもうJr.は岩橋くんしか目に入らない。今までセクゾの箱推しとして入り続けていたセクゾ魂も岩橋くんを双眼鏡で追いかけまわして終了。少クラもコンサートも自担がいない隙あらばバックに目を凝らす。ドラマが決まって嬉々としてはしゃぎロケ地まで回りだす。もはや誰担なのかと後ろ指を刺されても文句は言えない状況になり、降りるかどうか本気で迷い悩みました。

でも降りなかった。いや、降りれなかった。野球大会からという短い期間だけど岩橋くんを見ていて『この子を応援してきてよかった』って思ったことがなかったから。本当に『今』をただ見ているのが楽しくて応援しているだけだったから。私は『今』見ているのが楽しいだけで、『未来』をかけられない子には降りれない。

だから降りないと決めた。でも楽しい『今』を全力で味わおうとも決めた。

 

そんな時に「岩橋くんが好きな人はえび座に行くべき」という一報を敬愛する姉さんから受けた。行くしかないと思った、後悔したくはないから立ち位置0ずれのチケットを握りしめて日生へ向かった。

えび座の舞台に立つ岩橋くんは私の知っている岩橋くんじゃなかった。

飛躍的に上達したダンス、初めてセリフをもらってのお芝居、全部全部楽しそうに且つ真剣に舞台に臨み、著しく成長を遂げている姿がそこにあった。ダンスもお芝居も努力の跡が見えるけれど、まだ荒削りのパフォーマンス。でもそこにキラリと光る物を一瞬見た気がして。見えなかった『未来』が一瞬見えた気がして。もしかしたら本当に上に行ける子なのかもしれないと思わさせられました。

そんな想いを抱えて迎えた最後の出演者紹介。「岩橋玄樹」と表示された画面の前で岩橋くんは頭を下げました。美しいとは言い難いけれど、丁寧な誠意溢れるお辞儀。

私の目には大好きな山田のそれと一瞬重なって見えました。

 

新世界

もう私は、岩橋くんのいない世界に戻れなくなってしまった。