スポットライトに惑溺

無類のアイドル好き

書かないと覚えられないよ

幼い頃によく言われた煩わしい言葉。
私は「書いたって覚えられる訳がない」と信じて疑わなかったし、実際黒板の内容をノートに書き写しても授業内容は頭に入ってこなかった。
 
 
1回目のコンサート、メモ帳を手にするお姉さんを見かけた。
2回目のコンサート、開演前にメモを片手にトロッコの場所確認をしているお姉さんを見かけた。
3回目のコンサート、公演中メモを片手にペンを走らせるお姉さんを見かけた。
コンサートに行く度に必ず目にするメモ帳とペンを持つ人。真剣な目をしてメモを取りつつ歓声もあげているしMCは手を叩いて笑っている。この人達が誰なのかは知らない。でもこれだけは分かる…「ジャニヲタのプロだ。
 
コンサートに入る回数を重ねる内、そのメモによってヲタクによるレポが生み出されているのだと知った。ヲタクによるレポは自分が目にすることの出来なかった光景を断片的にでも知ることが出来る・目にした光景を確認することができる画期的な手段でレポをしてくれる人に感謝するようになった。でも自分はレポをしない。自分が書かなくても書いてくれる人がいる。まして他人に喜んで貰うために好きなアイドルから目を離してまでメモを取るなんて私には無理…なんて思っていたけれど。
 
メモを取ってまでレポをしたくなる気持ちを理解するきっかけは岩橋くんだった。
2011年間Sexy ZoneによるSUMMARY、自分が入れない公演で岩橋くんはどうしているかな〜と思いレポを検索…がしかし、レポが出てこない。誰かと一緒に何かをしていたレポやJr.紹介のレポは出てくる。でも岩橋くん単体のレポがない。もしかして需要がない?供給する人がいない? レポが無いものは仕方がない。無いならどうするか、気付いた人がやるしかない!!
後日岩橋くんのレポを書こうと意気込んでコンサートに入る。公演後断片的な記憶を頼りに呟いてみる…あぁそういうことか。レポの前提は自分の為の備忘録、そこにお裾分けの気持ちが入っているだけなんだ。
 
初めてメモを取ったのは2011年のJr.コン。コンビニでメモ帳とボールペンを調達し、いざ出陣!!いつかのお姉さん方のように、岩橋くんを見つめメモ帳にペンを走らせる。好きなアイドルを見ながらメモを取るのは想像していたより容易いことなんだな〜くらいにしか公演中は思っていなかったけれど。メモを取る行動の真価を発揮したのは公演後だった。
帰宅途中の電車内、メモ帳を広げ走り書きした文章を見返すと…覚えてる。いや、覚えているなんてレベルじゃない。メモを取った時の光景がまるで脳内で録画されていたかのように映像で思い出せる。

煩わしいと思っていた言葉の意味が、やっと分かった。
 
 

書かないと覚えられないよ

一生懸命暗記中です